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目の疲れを訴える声

 パソコンやスマートフォンを見ている時間が長いと、肩こりと同時に、目の疲れも感じることがあります。気が付かないうちに、近視がひどくなった、ということも起こりえます。もともと目が乾きやすいと感じている人や、目に違和感を感じる人は、一度、目のことをきちんと考えてみましょう。

目が疲れる原因

1. 目の酷使

私たちが物を見るときは、「毛様体筋」という筋肉が、水晶体の厚さを調節してピントを合わせています。遠くを見るときには、毛様体筋がリラックスしていますが、近くを見るときは、ピントを合わせるため、毛様体筋を緊張させます。スマートフォンなどで近くを見る時間が長くなると、この毛様体筋が緊張した状態が続いてしまい、眼精疲労が起こり、近視が進行しやすくなってしまいます。



  【毛様体筋】水晶体の厚さを調節してピントを合わせる筋肉
  引用:NHK NEWS おはよう日本
  コロナ禍で深刻化する“目の酷使”~あなたの目をどう守る?
  https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2020/09/0913.html>

2. 度の合っていないメガネやコンタクトレンズ

度が合っていないメガネやコンタクトレンズを使っていると、毛様体筋が無理にピントを合わせようとして、目に疲れが出やすくなります。

3. 自律神経の乱れによる血流の悪化

ストレスや睡眠不足などで自律神経が乱れると、目の筋肉が緊張したり涙の分泌量が減ったりすることがあります。その結果、目の血流が悪化したり目も乾きやすくなったりして、疲れ目を招くことになります。

目の疲れを予防するには

1. こまめな休憩をとる

長時間にわたってパソコンやスマートフォンの画面を凝視する場合は間にこまめな休憩をはさむようにしましょう。

2. パソコン画面と適正な距離を保つ

パソコン画面と目の距離は40cm以上離しましょう。画面が目線より下の位置になるように、椅子の高さや配置などを調節しましょう。

3. 意識してまばたきの回数を増やす

集中すると一点を凝視することになり目を知らず知らずのうちに酷使しています。意識的にまばたきの回数を多くし、涙の分泌を増やしましょう

目の疲れへの対処法

1. 目をあたためて血行を促進する

目をあたためると血行がよくなり、目の筋肉の緊張が緩和するので、疲れ目が和らぎます。蒸しタオルなどを使ってもよいでしょう。ただし、白目が充血しているときは炎症をとるために冷やすほうが効果があります。

2. コンタクトレンズのときは涙と同じ成分の点眼薬をさす

コンタクトレンズ装用時の目の疲れには、塩化ナトリウムや塩化カリウムなど、涙と同じ成分が入った点眼薬を使いましょう。

目の疲れの症状がひどいときには病院で診察を受けましょう。視力の変化を知るためにも、定期的に眼科に行くことは大切です。視界のかすみやぼやけ、頭痛など、目の疲れ以外の症状が続いたときは重い疾患が隠れている場合もありますので、病院で診察をおすすめします。

参考:タケダ健康サイト 疲れ目

<https://takeda-kenko.jp/navi/navi.php?key=tsukareme>

※この文書の著作権は、九州大学キャンパスライフ・健康支援センター学生相談室に帰属します。

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