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肩こりを訴える声

 昨年度に引き続き、今年度も午前から夕方までオンライン授業、という人もいるのではないでしょうか。

ずっとパソコンに向かっていると肩こりがひどくなった、という声もよく聞きます。20代でも肩こりの症状が起こり得るのです。

肩こりとは

 肩こりとは、首すじ・首のつけ根から、肩または背中にかけて張った、凝った、痛いなどの感じのことです。ひどいと頭痛や吐き気を伴うこともあります。肩こりに関係する筋肉はいろいろありますが、首の後ろから肩と背中にかけて張っている僧帽筋という幅広い筋肉がその中心です。

肩こりの原因

1. 同じ姿勢でのデスクワーク

同じ姿勢で長時間パソコンに向かうと、筋肉に緊張が続き肩こりの症状があらわれます。さらに姿勢がよくないと、肩こりが進んでしまいます。

2. 眼精疲労

パソコンやスマートフォンの長時間使用による目の酷使、メガネの度が合っていない、ブルーライトや紫外線の影響、ストレスや睡眠不足による自律神経の乱れなどは、目を疲労させる要因になります。これが続くと目の症状だけでなく、肩こりも含めた全身の疲れを伴うことがあります。

3. 運動不足による筋肉疲労と血行不良

日頃から体を動かしていないと、筋肉が普段使われないので筋肉の緊張や疲労が起こりやすくなってしまいます。

肩こりを予防するには

1. 体を動かして血行を良くする

体を適切に動かすことで筋肉の血行が良くなります。ウォーキングやサイクリング、ラジオ体操、ヨガ、ストレッチなどがおすすめです。

2. 姿勢や連続使用時間に注意する

パソコン画面と目の距離は40cm以上で目線が下になるように位置を調節しましょう。キーボードは自然に手を置いた時にひじの角度が90~100度くらいの位置に置きましょう。スマートフォンやタブレットも同様に適度な距離を取りましょう。うつむいた姿勢で使い続けると、頭の重さを受け止めている首、そして首を支えている肩に大きな負担がかかります。また、1日の作業時間が長くなり過ぎないよう注意が必要です。1時間に数回の作業休止時間を設け、ときおり立ち上がってストレッチしましょう。画面と書類を交互に見る作業では目が疲れない位置に書類を置きましょう。

肩こりへの対処法

1. ストレッチを習慣的に行う

両肩を回したり、両肩を開いて後ろに寄せたり、肩甲骨周辺の筋肉を動かすストレッチをデスクワークの合間などにも随時行うとよいでしょう。九大のストレッチ動画も参考にしてください。

http://webpages.ihs.kyushu-u.ac.jp/~selfcare/cont5.html

2. 効果的な入浴で血行をよくする

シャワーだけでなく、たまにはぬるめのお湯にゆったりとつかりましょう。入浴剤を入れて、心身ともにリラックスするのもおすすめです。 肩がこっている部分に熱めのシャワーと水を2~3分ごとに交互にかけ、最後に熱いシャワーでしめる方法も効果的です。

3. ほどよい刺激のマッサージを受ける

適切なマッサージで肩をほぐします。ただし、痛みを感じるほどのマッサージは、筋肉に余計な疲労を与えたり小さな傷をつけてしまいます。自分たちで行う場合は、軽い刺激に留めておきましょう。強い力を必要とするマッサージを行う場合は、医師または「あん摩マッサージ指圧師」の免許を持つ人に行ってもらう必要があります。

4. 病院で診察を受ける

肩を使っていないのに痛む、手にしびれが伴うなど、日常生活に支障をきたすほどの肩こりのときは、病院で診察を受けましょう。

参考:タケダ健康サイト 肩こり

<https://takeda-kenko.jp/navi/navi.php?key=kizi_katakori>

※この文書の著作権は、九州大学キャンパスライフ・健康支援センター学生相談室に帰属します。

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